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2-3 ムラからクニへ~王墓の出現~


四隅突出型墳丘墓の分布


西谷3号墓(出雲市大津町)
島根大学(出雲キャンパス)から東へ約2.5㎞のところにあります。遺跡公園になっています。

 弥生時代後期(およそ西暦1~3世紀前半)の山陰地域には,「四隅突出型墳丘墓」という独特の形をした墳丘墓が作られます。

 これは,方形の墳丘の四隅に突出部が付いた,変わった形の墓です。


 このなかでも最大級規模の墳丘墓が,「西谷3号墓」で、東西40m・南北30m、すべてふくめると最大50mにもなります。

 限られた人物を葬るためだけに,このような大きな墓が作られたわけです。この時代,小さなクニと呼べるような社会のまとまりができあがり,そこには「王」とでもいうべき人がいたことが,うかがえます。

 関連リンク:島根大学法文学部考古学研究室出雲弥生の森博物館


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