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旧制松江高等学校 教官 |
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●乗杉嘉壽 1878~1947 日本の社会教育を確立した人物。旧制松江高等学校第2代校長。 金沢第一中学校,第四高等学校,東京帝国大学を卒業後,大学院に入学,1904年,文部省普通学務局に勤務。 1917~1918年に欧米視察し,1919年,文部省普通学務局第四課長として,学校教育改革,社会教育行政,博物館事業などに行政手腕を発揮した。 ●ウィルヘルム・プラーゲ博士 1888~1969 わが国において,著作権概念が普及するきっかけをつくった人物。 ベルリン大学で法律と日本語を学び,ドイツ帝国外務省に入省,在日本ドイツ大使館に勤務。 大正11~14年,旧制松江高等学校のドイツ語教師として勤務。 ハンブルグ大学で博士号をとり,昭和3年,旧制松山高校(現在の愛媛大学),昭和4年4月~昭和6年3月末,旧制一高,昭和5年3月末~昭和8年12月,旧制府立高校でドイツ語を教える。 昭和6年8月,東京に事務所をおき,ヨーロッパの著作権者の代理人として,著作権使用量の取立業を始め,「プラーゲ旋風」という騒動を起す。この騒動をきっかけとして,「JASRAC(日本音楽著作権協会)」が結成されるなど,わが国における著作権法の遵守が進んだ。 博士が松江でくらした官舎は,現在も城下町のなかにひっそりと残されている。 ●フリッツ・カルシュ博士 1893~1971 ブラゼビッツ生まれ。18歳の時、ドレスデン国際博覧会で日本と出会い、ラフカディオ・ハーンの存在を知る。 日本の宗教や哲学、文化にも高い関心をもち、人の認識の発展過程を考究する「人智(じんち)学」を提唱したシュタイナーを日本に紹介するなど、日本の哲学史のうえでも重要な人物。 1925年から14年間、旧制松江高校でドイツ語を教える。赤澤正道、高田富之ら政治家、レーダー開発の功労者である酒井勝郎氏、「長崎の鐘」で知られた医師の永井隆氏らの青年期に多大な影響を与える。 第二次大戦中は東京のドイツ大使館に勤め、終戦間際は軽井沢に疎開。1971年、カッセルで死去。 博士が松江でくらした官舎は,現在も城下町のなかに残されている。 ●駒田信二(こまだ・しんじ) 1914~1994 中国文学者。作家。文芸評論家。中国小説史が専門。 旧制松江高校在学中の篠田一士,高橋和巳等に文学的影響を与える。 元早稲田大学客員教授。主著『対の思想』『谿の思想』他 1941~1950 旧制松江高校教授。「山陰文学」等創刊。 1950.3~1955.3 島根大学教授。 ●福本和夫 1894~1983 1920年代に「福本イズム」として一世を風靡した,マルクス主義から文化史まで,幅広い論文がある思想家。 鳥取県湯梨浜町出身。倉吉中学から旧制一高,東京帝国大学法学部を経て,内務省採用で島根県庶務課に勤務。旧制松江高校の創立事務を担当し,1921(大正10)年1月から法律経済の担当として教鞭をとる。 1922年から2年半にわたり欧米留学中にマルクス主義を研究。帰国後は、日本共産党に入り、数々の論文を発表して脚光を浴びる。1928年、共産党の一斉検挙で逮捕され1944年まで獄中生活を送る。戦後,いったん復党するが58年に除名処分となり,その後は文化史や捕鯨史、農林業問題などの研究に取り組む。 ●深瀬基寛 1895-1966 英文学者。高知県生まれ。 エリオット,ドウソン,ウェイドレ,ウォーコップなどをわが国に翻訳紹介。すぐれた思想家でもある。 東京帝国大学卒業などを経て,大正11年,旧制松江高校教授。京都大学名誉教授。 ●草光信成(くさみつ・のぶしげ) 1892-1970 洋画家。 和田三造に師事し,帝展で特選を重ねる。 松江美術研究所で絵画の指導にあたり、昭和21年には島根洋画会の発足にも加わる。 大正12.3~昭和2.8,旧制松江高校で図画を教える。 |
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旧制松江高等学校 OB |
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●赤澤正道 衆議院議員、自治相。 ●伊達慎一郎 島根県知事。 ●楢橋 勇 衆議院議員。 ●福永健司 国務大臣10回、衆議院議長。 ●細田吉蔵 衆議院議員、自民党総務会長、行政管理・防衛庁長官、運輸大臣。 ●高田富之 衆議院議員。 ●山手満男 衆議院議員、労働大臣。 ●宇山 厚 イラン・インド・中華民国・ブラジル大使。 ●大城斉敏 海外移住事業団理事、ウルグアイ大使を歴任勲二等瑞宝章受章。 ●和島岩吉 大阪弁護士会会長、日弁連会長。 ●松本冬樹 広島高等裁判所長官 ●矢崎憲正 広島高等裁判所長官 ●綿引紳郎 福岡高等裁判所長官、国士舘大学学長 ●宮田正信 元滋賀大学国文学教授、雑俳史研究家 ●生島遼一 フランス文学者 ●高橋和巳 作家。「悲の器」「我が心は石にあらず」。明治大学助教授。京都大学助教授。 ●邦正美(朴永仁) 元カリフォルニア州立フラントン大学教授。ドイツ留学後欧米で活躍した舞踏家 ●辻 久一 岸田国士の劇作同人。大映グランプリ羅生門のプロデューサ・放送作家。 ●篠田一士(しのだ・はじめ) 1927~1989 文芸評論家。 岐阜県出身。旧制岐阜中学,旧制松江高等学校、東京大学文学部卒業。東京都立大学で教鞭をとる。 松江高校時代に駒田信二から、文学的影響を受ける。 ●花森安治 1911~1978 編集者。グラフィックデザイナー。『暮しの手帖』初代編集長。2016年NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」花山伊佐次(唐沢寿明)のモデル。 ●田所太郎 1911-1975 書評新聞編集者。元・『図書新聞社』社長。2016年NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」五反田一郎(及川光博)のモデル。 ●永井 隆 1908~1951 長崎医科大学放射線医学教授。「長崎の鐘」「この子を残しての著者」。 ●藤田 田(ふじた・でん) 1926~2004 実業家。「日本マクドナルド」,「日本トイザらス」創業者。 大阪市出身。旧制北野中学校,旧制松江高校を経て,東京大学法学部在学中に「藤田商店」を開店。1971年,「日本マクドナルド」を創業する。 ●糸賀一雄(いとが・かずお) 1914~1968 福祉教育の先駆者。鳥取市出身。 昭和21年、滋賀県庁を辞任して、社会福祉施設「近江学園」をつくる。昭和41年度「朝日新聞社社会奉仕賞」を受賞。 |