1.手織物
ラオスの手織物は、デザイン、色合いなどが斬新で、「織物の宝石」と呼ばれている。近年は、世界でも人気を集めている。
こうした手織物は、伝統を受けついだ女性たちによって、丁寧に織りこまれたものである。
デザインは、民族によって異なり、幾何学模様、動物模様などからなる。
これらは、“シン”と呼ばれる巻きスカート、毛布、垂れ幕などに用いられている。ラオスに訪れると、シンを着用した女性に日常的に出会うことがきる。
ラオスでは、建物や工芸品に竹が多く利用されている。農村にある建物の壁の一部や天井は、竹を編んで作られている。
工芸品では、ご飯を入れる“ティップカオ”が、市場などでよく売られている。
また、ラオスの笙(しょう)“ケーン”という伝統楽器も竹を利用したものである。ケーンは、ラオスを代表する楽器で、やわらかい竹の響きは、日本人にとってもなじみやすい。